BELSって何？

住宅を作る時に、あまり燃費って気にしませんよね？
ほとんどの方が、デザインや間取りが気になり、住宅の燃費については後回しと言う方が多いのではないでしょうか？
同じ電気器具を、同じ時間使っても、建物の断熱性能や、気密性能、間取り、建物の向きなどによって、電気代が変わることを知っていますか？

住宅ローンを抱えて、さらに高額な光熱費が掛かってしまうような住宅を作ってしまい、生活費が圧迫される。
高額な光熱費を抑えるために、寒くても、暑くてもエアコンの電気代を節約し我慢の生活を強いられるかもしれません。
しかも、その我慢は一生続くかもしれません。
ただ、電気の節約は悪い事ではなく、節約することは推奨しますが、例えば熱中症になってしまうような節約には反対です！

一戸建ての月々の住居費用と言うのは、
住宅ローン（家賃）＋光熱費（電気・ガス・水道）ですよね？
その他にも、10年20年先に掛かるメンテナンス費用も考えておく必要もあります。
このバランスを取ることも重要ではないかと思います。

ローンがいくら安くても、光熱費が月々3万円もかかり、結局ローコストで作ったけれど、20年30年住んだら、生涯でかかる住居費用が一緒どころか、数百万も余分にかかってしまった、なんてこともあります。
ただ人によっては、とにかく初期費用を抑えたいという方には、ローコスト住宅も悪くありません。

人それぞれですので、一概に言う事ができませんが、こう言ったバランスを考えて作ることも、大事なことの一つではないかと思うのです。
建物の価格が分かったのなら、次にその建物がどのくらい光熱費が掛からないかと言う、光熱費シュミレーションを行ってみると良いかもしれません。

また、第3者機関でその建物の性能計算が正しいのかチェックできる（有料ですが・・）方法もあります。
その方法の一つが　BELS（BELS）と言います。
そのBELSと言うのを紹介したいと思います。


BELS(ベルス)とは2015年4月1日からスタートした建築物省エネ法に基づく省エネ性能表示制度です。簡潔に言うと、建物の燃費の評価になります。

自動車に張られている☆印を見たことが有ると思いますが、建物にも同様に、エコに対する評価の☆印が付きます。☆印が多い方がエコ(最大5)、低燃費って事です。住宅の低燃費は、住まう人には大切な要素の一つ。水道・電気・ガス・灯油の使用量が減る! 毎月の出費が減る!って事です。それだけではなく、エコにするための施工方法が、居住空間をさらに快適にしてくれます。

車は既に浸透している低燃費思考。住宅も車同様どんどん低燃費思考が増えていきます(国が奨めています)。みなさんも住宅を検討する際に、自分に合った燃費も検討すると良いと思います。

[参考URL]
一般社団法人 住宅性能評価・表示協会
「BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)について」


正直手間がかかるので面倒な作業ですが、この作業がオーナー様の一生に関わると思う事と、自分たちが作っている建物がどのような性能なのかを知ることができると思うと、ワクワクします。
もし、あなた様が生涯掛かる住居費用が気になるのなら、建物の価格だけでなく、光熱費を含めた費用も抑えておくと良いかもしれませんね。