コロンウイルスで住宅業界はパニック |美濃加茂市で注文住宅を作っているLIFUNのブログ

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株式会社 熊澤建築事務所

美濃加茂市の注文住宅の外観
コロナで住宅業界パニック中! 【岐阜県板】
完成しない家のローンを払うの??

住めなくても、ローンを払いますか?

家を作る時「建築確認申請」って言う、書類を設計図と一緒に提出して、建築許可をもらうことを「確認済証」って言います。
そして、完成するときに、完了検査って言う建物の検査をしたり、建物や地域によっては中間検査と言って、工事期間中にも検査をする場合があります。
この検査に合格すると「検査済証」って言う合格証が発行されます。
この 「検査済証」が、住宅ローンの手続きに必要な書類になります。

ここまでは、良いでしょうか?

今回、国土交通省からの通達で、コロナの影響で一部の住宅設備機器がついていない場合でも、お施主様の了解のもと「検査済証」の発行が可能となるとのことです。

と言うことは、良くも悪くも、建物が完成していなくても、住宅ローンを開始することができると言うことですね。

これについて、色々な見方があるのかもしれませんが、私は融通が利いていて良いのではないかと思っています。
現在住宅を作っている進行形の方にしてみたら、 「自分たちに合った対策」 を練れるのではないかと思います。

コロナウイルスの影響で完了検査をスムーズに行うための通達
新型コロナウイルスの住宅業界の影響(新建ハウジング)

便器やIHコンロのない家でも完成??

今年(2020年)になって、世界中でコロナウイルスが拡大してきました。
住宅業界も2月から、IHコンロ、食洗機、便器などの住宅設備が現場に納品されないという事態が起こっています。
IHコンロや食洗機の部品が、中国で生産しているため、輸入ができなく建物が完成しないという、お施主様も、工務店も困った事態になっています。

また、住宅設備機器のメーカーさんも「受注を見送り」にしている。

いつまで続くのでしょうか?

まずは現状を把握したいと思います。
通常の住宅に取り付けるもので、受注困難なものとして
1.IHコンロ (全メーカー)
2.便器   (全メーカー)
3.食洗機  (全メーカー)
この3点については、代替え品が全くないとのこと。
納期と言うより、受注ストップ状態です。

この現状で何が困るかと言うと・・・
1.建物が完成できない(検査機関の検査は合格できます)
2.引き渡されても、生活ができない(特に便器)

と言うことです。

便器なしで生活しろって言われても・・・・無理(笑)
本当に笑うしかない状態??

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ハウスメーカーも工務店も倒産の危機⁈

注文住宅の場合、お金の支払いは契約時に取り決めます。

例えば、工事の進捗に合わせて、3回とか4回とかに分けて支払う場合が多いように思います。
もしかしたら、完成時に一括支払いと言う契約をしている方もいるかもしれません。

このように工務店は、お施主様から工事の代金をいただくわけです。
その代金は、協力業者さんに支払われることになります。
その支払い方は、例えば基礎工事が終わった時には、基礎屋さんから請求書が届きますので、その都度支払います。
あと、長い期間にわたり、その工事に関わる業者さん(大工さん、水道屋さん、電気屋さんなど)の場合、その工事の出来形分を、何回かに分けて支払うこともあります。

IHコンロや食洗機など、コロナウイルスに影響されている器具類は、完成間近に取りつきます。

ほとんど完成しているのに、引き渡しができない物件が出てきます。
金額にしたら99%分の工事が終わっているのに、引き渡しができないなんてことも起こります。

と言うことは・・・・

お施主様から最終の工事金額の支払い拒否が起こるリスクもあります。
もし、完成時に一括支払いや、最終金額の支払いが、予定していた通り入金されない事態が起こり、協力業者さんへの支払いをしなくてはいけない。
入金されない、支払い義務は発生すると言うとんでもない事態が起こります。

会社自体に耐力あるところは問題ないと思いますが、長く続いたら・・・・資金も底を尽きるのは目に見えています。
あとは、銀行で運転資金の融資をお願いする
しかないのかと思います。

そのあたりは、経済産業省のHPで対策が出ているので、経営者の方は見ていただければよいかと思います。
政策金融公庫から、コロナ影響で売り上げが下がるなど、影響がある業者さんは融資をしてもらえますよ。

もし、工務店やハウスメーカーが工事の途中で倒産したら・・・・考えただけでも怖いですね。

でもしっかりと考えて経営をしている会社もあります。そんな経営者は、1月から2月には、アンテナを張ってリスク対策をしていたのではないかと思います。
今はもう、ハウスメーカーだから安心、工務店だから安心と言う時代は本当に終わったと痛感しています。

だからこそ・・・これから家づくりを考えている方には、自己防衛として、「完成保証」と言う保険も視野に入れてほしいなと思いました。
ただこれは、ほとんどの場合無駄になりますが、安心料と捉えれば考えても良い保険制度なのかもしれません。


今できることは情報収集。

では、コロナリスクを回避する方法や、無駄な出費を抑えたいと思うのが当たり前かと思うので、私なりにその方法をお伝えできればと思います。

【着工前・契約前】の方は、着工のタイミングを計ってみてください。
今の住宅業界の状態がいつまでも続くとは限りません。
と言うのも、IHコンロや食洗機や便器を作っているメーカーさんも、この状態が永遠に続いたら、売るものがなくなってしまいます。
メーカーさんは何とか供給できる体制を作ってくると思います。
そのタイミングを計って着工したらよいかと思います。
また、住宅ローンの金利が下がることも予想されます。
しかし、下がると言っても元々の金利が安いので、劇的に下がることはないでしょう。
それでも、長い期間支払うことになる住宅ローンですので、数十万変わることもあります。
逆に、チャンスと捉えることができます。

【着工している・竣工する人】は、色々なパターンに分かれます。
もし完成した家に便器などが無い場合は、生活ができないと思いますが、その時には、今の家賃とローンのダブル出費となります。
引き渡しを受けない場合でも、つなぎ融資で建物の支払いをしている場合は、その金利も発生します。
どちらが軽い負担で済むのかを考えていただければ、費用が抑えることができるかと思います。
そのためには、情報収集をしましょう。

まずは、工務店さんに今後の対応を聞いてみましょう。引き渡しをどうするのか?追加の費用などあるのか?などまずは情報収集。
その上で、銀行さんにローンの事やつなぎ融資の金利など、どのくらいの費用が発生するのかを整理してみてください。

特に完成時期が5月6月あたりの方は、これ以上余分なリスクを増やさないためにも、早めに行動してみましょう。

世の中がこんな状況ですので、負担を全くしないわけにはいかないと思うのです。

企業も倒産の危機。お客さんも無駄な出費がある。

こんな時こそ、作り手と住まい手が協力し合って、お互いの事を気遣うことができる関係でいたいですよね?

ほとんどの工務店さんは、やはりお客さんを大事にしてくれるはず。(と思っています)
でも、お施主さんも、できる限り協力して、この緊急事態を乗り切る!

誰が悪いなんて決められないのです。
お施主さんでも、企業でも、協力業者でも、誰も責めることができないのが現状です。

お施主さんが生活困窮にならないように、企業が倒産しないように、お互いが冷静に話し合って落としどころを探る。
そんな関係ができたら、きっと来年の今頃は、あの時は・・・・って笑い話になっていてほしいと願うばかりです。

後は、こまめに工務店さんやハウスメーカーさんから、状況の報告をしてもらい情報収集していくことだけは、忘れずに行ってくださいね。


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